妻と新婚旅行でドイツとオーストリアのウィーンに行きました。雪の降る冬の時期でした。ドイツではちょうどその時期にクリスマスマーケットという夜に綺麗な電飾が施され、夜店が開かれるイベントがあります。雑誌などで特集されることも多く、ヨーロッパの街並みと雪景色、そこを照らし出す電飾がとても綺麗です。ヨーロッパですから人生でそう何度も行ける機会はないだろうと思い、妻と相談の上、新婚旅行でドイツに行くことにしました。
ドイツではシンデレラ城のモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城へ訪れました。おそらくドイツでは一番人気の観光名所ではないかと思います。お城の中もコースに従い歩くことができます。人気観光地ということもあって世界中の人々が訪れていました。妻がずっと行きたいと願っていたお城なので、とても喜んでいました。
他にも都会的なミュンヘンの街で買い物を行ったり、世界遺産となっている教会へ訪問したりとドイツロマンチック街道や速度無制限の道路アウトバーンを通りながらドイツの観光を行いました。これまでアウトバーンの印象とは猛スピードで駆け抜ける車を想像していました。確かにスピードは出ているのですがとてつもなく速いといった印象はありません。なぜなら、日本の様にずっと家や街並みが続いているわけではなく、何もない草原の中をただ一本道が通っている、そんな道だったからです。この経験は日本車とドイツ車との違い、日本と世界の違いを体感する上で非常に大きいものでした。
私達と同じく新婚で訪れていたご夫婦も多く、すぐに意気投合して一緒にご飯を食べに行ったりと交流を深めることができました。また、オプショナルツアーで組まれていたウィーンの黄金ホールにツアー参加者のほとんどの方が参加することとなるほど仲良くなり、一緒に旅行した皆さんに恵まれた旅行となりました。黄金ホールに向かうまでは全員で盛り上がっていたにも関わらず、ホールに到着し荘厳なクラッシックが流れ出した途端、ほぼ一曲目からほとんどの方が居眠りしだすという面白いアクシデントもありました。旅の疲れもあったのだとは思いますが、そのくらい気持ちの良い音楽でもありました。
またクリスマスマーケットにも皆さんと出かけ、白い息を吐きながら温かいホットワインを飲み、楽しく過ごせました。とても寒い中で温かいワインを飲むのですが、全く酔いません。寒すぎて酔える環境ではありません。ただ、それが長く会話を楽しめる秘訣なのだと思います。
ツアーの途中宿泊の為に立ち寄った街での出来事です。その街は昔お城を中心に栄え、今でも街の外周を当時の城壁がぐるっと囲んでいます。そうとはいえ街自体はかなり広いです。世界遺産や映画の撮影場所で有名な場所もあり、観光客や現地の人も大勢いました。そんな街の中をツアー参加者みんなで観光した時です。順調に街の中を歩きながら中世の歴史ある街並みを見学していたのですが急にお腹が痛くなり、我慢できないほどでした。
公園の中を歩いている時でしたので、たまたま近くにトイレを見つけました。ただ添乗員さんに伝える余裕はなく、妻にトイレに行ってくることを伝え急いでトイレに向かいました。そしてトイレから出ると、見える範囲にはツアー参加者は一人もいませんでした。進んで行った方向はわかりますが、公園のどの出口から出たのかは全く検討がつかない状況でした。知らない国の知らない街で知らない人ばかりの状況でした。城壁の外に出ない限り大丈夫だろうという安心感はありましたが、さすがに不安を覚えた体験でした。結局曲がったところにいたのですぐに発見しましたが、どうしよう!とヒヤッとしました。